岐阜県文化財保護協会 -郷土の文化財を守り、子どもたちに伝えましょう-

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第10回文化財講演会を開催しました

2025年11月19日

 令和7年10月31日(金)に、ぎふメディアコスモスみんなのホールにて第10回文化財講演会を開催しました。第1部では「魅力あふれる岐阜県の城」と題して、城郭考古学者で名古屋市立大学高等教育院の千田嘉博教授に講演いただきました。第2部では「音語り-小田の蛙物語-」と題して、語り部の火風水さんに語っていただきました。会員、一般を含めて約210名の参加があり、会場は満席になりました。

第1部 講演「魅力あふれる岐阜県の城」

 江馬氏城館跡下館跡・高原諏訪城跡(飛騨市)、東氏館跡・篠脇城跡(郡上市)、菩提山城跡(垂井町)、岐阜城跡(岐阜市)などの県内の城館跡を事例に、全国やヨーロッパの城館跡の事例と比べながら、室町時代から戦国時代末までの時代ごとの変化をたどりながら、県内の城の魅力について語られました。下館跡は室町時代の館跡の典型で、京都を中心とした最新・最高の様式がこの地域に浸透していたことがわかること、戦国時代前半に流行した畝状空堀群が県内の城跡でも採用され、常に最新の技術を取り入れる地域だったこと、16世紀以降は山頂部に館を設けるようになり山城の拡大があったこと、自らが唯一の君臨者と誇示した織田信長の城造りなどを学ぶことができました。

第2部 公演「音語り ー小田の蛙物語ー」

 ダニエル・フォルロー氏の優しい演奏と映像が流れるなか、岐阜城最後の城主織田秀信の波乱の人生を、情感たっぷりに語られました。織田信長の嫡孫として生まれながら、26歳の生涯を閉じた時代の流れに翻弄された秀信の人生について、岐阜城を思い浮かべながら、音と語りの世界を感じることができました。