協会の概要
会長挨拶
会長就任にあたって 馬渕旻修
この度私は、創立以来50年の歴史がある岐阜県文化財保護協会の第12代会長に就任いたしました。会員の皆さまの付託に応えるべく、本会の活動のより一層の活性化を目指すとともに、文化財の保存・活用を通じ、本会の発展のために全力を尽くしてまいります。
さて、新型コロナ第4波が蔓延し、岐阜県は「まん延防止等重点措置」の対象地域に指定され、罹患者及び重傷者・死者が増加し、早いワクチン接種が望まれ、高齢者の方にワクチン接種の案内があったり、すでに接種が実施されている市町村もあります。
文化財は、地域の歴史や文化の成り立ちを明らかにするために欠くことのできない資源です。先人の生活や風土との関わりにおいて生み出され、守り伝えられてきた貴重な財産です。また、郷土の先人たちのたゆまぬ努力によるものです。しかし、近年の文化財を取り巻く環境は、社会環境の変化や価値観の多様化などで大きく変化しています。過疎化、少子高齢化の進展に伴う人口減少、ここ2年間のコロナ禍などによって有形・無形の民俗文化財などを次世代に継承していくことが困難となってきています。平成30年6月に文化財保護法が改正されたことにより、各都道府県では、文化財の保存・活用の基本的な方向性を明確にする「文化財保存活用大綱」が作成され、岐阜県でも令和3年3月に中長期的な観点から、文化財の保存・活用の取り組みを計画的・継続的に実施し、地域全体の文化財を継承する取り組みを促進するため「岐阜県文化財保存活用大綱」を策定されました。その基本方針は「文化財を知り・守り・育て・地域資源として〈清流の国ぎふ〉づくりに活かす」であります。こうした方針の中、岐阜県文化財保護協会の役割は、国指定及び県・市町村指定文化財の巡視や保存管理に関する指導・助言・活用の普及啓発活動等を行い、文化財の保護・顕彰及び活用に努め、研究と文化財観賞の便宜を図ることによって、県民の文化の向上に資することであります。
岐阜県民文化局文化伝承課では、「守る」という基本方針の下、県内の文化財資料を写真や映像で記録し、県民がインターネットで自由に閲覧できるようにデジタルアーカイブ化に取り組んでいます。特に地震、風水害、過疎化や少子化、コロナ禍などの影響を受け、祭りや伝統行事、民俗芸能などの行事が担い手不足などで存続が危ぶまれています。
一方、「育てる」は、本会には会員の中に郷土史家や民俗芸能保存会の方がたくさんおられますので、文化財保護活動等の担い手や専門人材の育成に協力できます。会員が、学校教育、社会教育との連携を図りながら地域に愛着した活動をすることもできます。
このように本会は、岐阜県民文化局文化伝承課の指導のもと、「知る・守る・育てる・活かす」文化財保存活用大綱の基本方針と本会の設立の原点である文化財愛護の精神を目指してまいります。
目的
設立の経緯
活動内容
(2)文化財の調査研究および紹介
(3)機関誌および文化財に関する図書の刊行・配布
(4)文化財に関する講演会、研究会、研修旅行等の開催実施
(5)各種研究団体との情報交換
(6)その他本会の目的を達成するために必要な事業
役員
執行部 | |||
副会長 | |||
理 事 | |||
受賞
文化庁感謝状 文化庁長官 | |
文部科学大臣賞 文部科学大臣 | |
岐阜県教育功労賞学芸功労賞 岐阜県教育委員長 | |
岐阜県功労者表彰 岐阜県知事 | |
文化庁地域文化功労者表彰 文部科学大臣 |