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岐阜市歴史博物館研修会

2016年11月4日

岐阜市歴史博物館 特別展 「豊臣から徳川へ」 研修会

本年度から、岐阜県文化財保護協会は新しく県内の博物館での研修を計画しました。

特別展「豊臣から徳川へ」

 初回は、岐阜公園内にある「岐阜市歴史博物館」で開催されている特別展「豊臣から徳川へ」を学芸員の案内で見学しました。
 8月30日の当日、会員48名は岐阜公園の朝の清々しい空気に包まれている岐阜市歴史博物館に9時30分までに集合し、館内の中二階にある講義室で中島学芸員から特別展の目的や経過について説明を受けた。それによると天下統一によって花開いた天下人に文化の輝きをという目的で、「徳川美術館」の所蔵品を中心に、さらに豊臣から徳川時代の桃山文化を中心に展示した。

その展示内容を一・秀吉の天下統一と徳川の天下統一を合戦を通じて説明、二・当時の武将の様子、三・絢爛の時代・桃山文化の見どころ、四・徳川の世、の四つのジャンルに分けて説明された。会員たちは合戦図屏風やや国宝「短刀 無銘正宗 名物庖丁正宗」などを食い入るように見学していた。
 合戦図屏風では,武田勝頼軍と織田・徳川連合軍の戦いの様子を表した『流しの合戦図屏風』が最初に目を引き、次に羽柴秀吉と柴田勝家の合戦を描いた『賤ヶ岳合戦図屏風』、豊臣軍と徳川軍が戦った『長久手合戦図屏風』、関ヶ原の戦いで有名な『関ヶ原合戦絵巻』を見て、最後に『大坂夏の陣図屏風』で、真田信繁が守る真田丸や豊臣勝頼・淀殿の大阪城の終焉に思いを巡らした。

その他の展示物には、『織田信孝書状 堀久太郎(秀政)宛』、『柴田勝家画像』、『徳川家康長久手合戦陣中画像』『銀箔置白糸威具足』、『牡丹図屏風』、太刀や短刀など一日中見ていてもあきない展示物ばかりであった。

最後に無料休憩所の一割引の呈茶券が進呈され、抹茶を戴き戦国武将に思いを馳せた。
 研修は午前中で終わり、昼食を岐阜公園内にある天皇陛下もお泊まりになられた『萬松館』で「旬彩御前」に舌鼓し、特別展「豊臣から徳川へ」の話題で会員同士なごやかな親睦を図った。

萬松館にて昼食会


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