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和歌山 世界遺産 高野山研修を行いました

2024年7月3日

 令和6年度宿泊現地研修会(和歌山 世界遺産 高野山を訪ねて)を開催しました。今年度は、和歌山県紀の川市の青洲の里(春林軒)と世界遺産登録20周年になる「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産である丹生都比売神社高野山(金剛峯寺)を訪ねました。高野山の宿坊赤松院に宿泊しました。参加者は42名。小雨がぱらつくときもありましたが、天候に恵まれ、有意義な研修になりました。

1 期日 令和6年6月26日(水)~令和6年6月27日(木)

2 研修場所の概要

青洲の里(春林軒):江戸時代の外科医華岡青洲の住居兼診療所・医塾の春林軒が残されており、道の駅青洲の里として整備されている。春林軒には多くの薬草や医療器具が置かれた手術兼調合室や病室なども再現され、当時の様子をうかがうことができた。資料室には、青洲に関わる多くの資料が展示されており、当時、美濃や飛騨からも青洲の治療を受けるために春林軒を訪れたことを知ることができた。

丹生都比売神社:権禰宜から、神社の成り立ち、空海と高野山・北条政子と鎌倉幕府・豊臣秀吉と淀君に関わる歴史、神社の有する文化財について詳しい説明があった。室町時代に建てられた楼門や本殿は国の重要文化財に指定されていて、荘厳であった。神仏習合による丹生都比売神社と高野山の関わりについて学ぶことができた。

高野山宿坊赤松院:到着すると、まず本堂で住職から宿坊について話を聞き、夕食は精進料理をいただいた。夜は早めに就寝。朝の勤行に参加し、宿坊を体験することができた。

高野山金剛峯寺:高野山案内人のガイドで、二班に分かれて、奥之院、壇上伽藍、金剛峯寺(本坊)の順に見学。奥之院は中の橋から、企業の墓、大名等の墓を案内してもらい、御廟橋に向かった。燈籠堂で読経が行われている中、御廟の前と燈籠堂の地下で参拝した。壇上伽藍は中門から順に金堂、山王院、御社、西塔、三鈷の松、御影堂とまわり、根本大塔で立体曼荼羅を見ることができた。金剛峯寺(本坊)の今年1月に国の重要文化財に指定された大主殿から別殿の内部、蟠龍庭の順に見学。大垣市ゆかりの守屋多々志の襖絵、千住博の襖絵も見ることができた。高野山を巡る中で真言密教にふれることができた。