信楽現地研修会を行いました
今年度の県外日帰り現地研修会は、日本遺産「日本六古窯」の一つ信楽焼で有名な「信楽の文化財」を訪ねました。今回は日本美術や世界の古代美術3000点を収蔵している「MIHO MUSEUM」、「信楽伝統産業会館」、信楽焼窯元「宗陶苑」を巡りました。参加は40名、会員から誘っていただいた4名の方も参加していただきました。天候にも恵まれ、充実した研修会になりました。
1 期日 令和6年10月8日(火)
2 研修場所の概要
MIHO MUSEUM:バスを降りて、レセプション棟から美術館棟まで約500m、秋らしさを感じながら坂道を歩きました。電気自動車を利用された方もいました。秋季特別展「うましうるはし日本の食事」が開催されていて、最初に特別展をじっくり鑑賞しました。岐阜県指定重要文化財「加藤光正遺品附蒔絵五段重」の展示もありました。時間いっぱい特別展を鑑賞された方、世界の古代美術も鑑賞された方など自由に美術館を巡りました。滞在時間は短かったですが、素晴らしい美術品を堪能することができました。予定より30分遅れていて、信楽陶芸村国道店で遅い昼食をとりました。
信楽伝統産業会館:信楽たぬきが立ち並ぶ店をバスの中から見ながら、令和2年に新築移転された信楽伝統産業会館に到着。常設展示室「信楽焼ミュージアム」を見学しました。信楽焼概要ミニシアターを見てから、信楽焼の生い立ち、信楽焼の特徴、佗茶により発展した信楽焼、一大ヒットとなった海鼠釉火鉢、現代の作品や伝統技法や後継者育成の映像など、コンパクトにまとめられた展示を鑑賞し、信楽焼の歴史や特徴を学ぶことができました。
信楽焼窯元「宗陶苑」:社長さんの案内で、まずは現役で日本最大の「連房式登窯」を見学しました。半年に1回、約15,000点の製品を焼くとのことで、9月に窯焚きは終わり、今は次の窯焚きに向けて製品づくりが中心とのことでした。江戸期に築窯された登り窯を実際に見ることができ感激しました。薪のくべ方、製品の並べ方、煙の出方など登り窯について学ぶことができました。その後は、製造工程の見学、一つ一つ縄文土器のように粘土ヒモを作り、それで積み上げていく手作りで、大きい狸の置物は太い粘土ヒモを肩に担いで積み上げていくとのこと。実際に梟などの職人の製作状況をみることができました。最後にお土産に信楽焼を買って、信楽での研修を無事終わりました。