令和7年度巡視員研修会(飛騨)を開催しました
令和7年度の文化財保護巡視員研修会(高山会場)を令和7年5月13日(火)に高山市民文化会館4-4会議室で行いました。朝から晴天で、雪が残っている北アルプスの山々がきれいに見えました。高山会場では、岐阜県文化伝承課、飛騨地区の文化財保護担当者、高山市文化財保護審議会会長、文化財保護巡視員の皆さんに集まっていただき、27名の参加がありました。
最初に馬渕会長から国指定文化財保護巡視員の委嘱状を代表の方に渡しました。馬渕会長は挨拶の中で、災害や熊やハチなどによる文化財や巡視活動への影響、巡視活動の中でのやりがいを見つけたことについて触れられ、文化財を守ること、被害を知らせることが巡視員の大きな役割であり、安全第一で巡視活動を行ってほしいと話されました。次に、県文化伝承課の鷲見伝統文化係長様からご挨拶をいただきました。今年度から、飛騨地区では国史跡に指定された松倉城跡が新たに国指定文化財の巡視に加えられました。
藤原巡視委員長の司会で、研究協議を行い、文化財保護巡視員の配置、巡視の主な観点、巡視の方法や巡視報告のあり方、災害への対応について県文化伝承課と協会から説明を行い、意見交流を行いました。高山市文化財保護審議会会長様は、今後も市町村、文化財保護審議会、巡視員がつながりを持って文化財の保護活用にあたりたい、高山市は観光の町で文化財保護活用に力を入れているなどについて話されました。指定範囲が広い文化財の巡視のあり方、巡視対象かどうかの判断などについて質問があり、県文化伝承課に答えていただきました。最後に中田理事から、巡視員として文化財を守り伝えることを大事にしたいと挨拶があり、今年度、安全第一に巡視活動を行い、文化財を守っていくことを確認しました。


